DJDD's FANTASTIC TUBE SHOW

クソDDのライト音楽ヲタが"make my day"な曲を好き放題語る

無関心と諦めと【Le Da Igual/Cultura Profética】(2016)

Cultura Proféticaは中米プエリト・リコで結成されたレゲエバンドである。バンド名を直訳すると「予言された文化」。

もともとはミュージックバーなどで演奏するカバーバンドだったようだが、やがてオリジナルアルバムを携えてデビュー。メンバーをたびたび入れ替えながら中南米を中心に活動している。

レゲエという表現のイメージ通り、この曲も極めて政治的な意味合いの強い曲。のっけから<血塗られた新聞 げんなりするようなニュース>という歌詞である。

『Le Da Igual』は「(彼にとっては)同じこと」つまり「どうでもいい」という意味。

<お役人にとっちゃどうでもいいのさ アンタの生活なんて 高いところにいれば 真実なんてどうでもいい 何も変わりゃしない>

激しく煽動するわけでもなく、ゆったりしたリズムと甘いボーカルで歌われている。

その裏で映像は軍に制圧されるデモのようなシーン、夜の静けさの中の焼身自殺者を映し出す。仮面をかぶった「お役人」たちは、今日も何も見えていないかのごとく役所に通うのみ。

センセーショナルなMV映像と裏腹の、諦念すら感じさせる浮遊感あるバンドサウンド。一触即発の緊張感がある。

ところで現ベース・ボーカルのWilly Rodríguez(ウィリー・ロドリゲス)がなぜ辮髪なのだろう…と疑問に思っていたが、レゲエ界隈ではこういう髪型の人も一定数いるみたいだね。

 

Le Da Igual

Le Da Igual

  • Cultura Profética
  • レゲエ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

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