DJDD's FANTASTIC TUBE SHOW

クソDDのライト音楽ヲタが"make my day"な曲を好き放題語る

お父さん、働きすぎ注意。【Papaoutai/Stromae】(2013)

ベルギー生まれのStromae(ストロマエ)はルワンダ人の父とベルギー人の母を持つシンガー・ソングライター。

「ストロマエ」という芸名は偉大な音楽家を意味する「マエストロ」を入れ替えたものなんだって。

この人はそういう言葉遊びが好きなのか、このPapaoutaiも一種の造語。フランス語のPapa où t'es(パパどこにいるの)から作られている。

非常にダンサブルな曲で、ひたすら「パパウテ」つまり「お父さんどこ!?」の叫びを繰り返すサビが、皮肉にもリズミカルに響く。

ある外国人が、「この曲は日本にぴったりだ」と言っていた。

なんでもこの曲、父親が仕事に明け暮れて家に帰ってこないという家庭を表現したものなんだとか。

DDは勝手に深読みして不倫の末に出て行った父の歌かと思っていたが、それよりは救いのある内容だったわけだけど。

母は「別にいいじゃない、遠くにいるわけじゃないし、ちゃんと働いてくれるんだから」と言う。

でも常に父親不在の現状を友達にからかわれる主人公。

子供の作り方はみんな知ってるけど、お父さんの作り方は誰も知らないやい、と自暴自棄になっている。どうかこの子がグレないことを…

ところでヨーロッパ人ってとにかく家族第一な印象があるけれど、やはりこういうワーカホリックパパも一定数いるものなんだろうか。そのあたりは少し疑問が残る。

MVの父役は恐らくストロマエ本人だろうけど、働きすぎだという自分自身への皮肉だったりして。

それにしてもMVのラスト、父に近づきたい一心の息子がたどる結末には少々ゾッとさせられる。

家族だけに限らず、コミュニケーションは大事にしていきたいものだ。

ストロマエは、2015年頃アフリカのツアー前に服用したマラリア予防剤の副作用に当分の間悩まされていたらしいけれど、2018年に入って制作活動を再開したようだ。

他にもSNS依存症に蝕まれた人を揶揄するような曲も歌っている若きマエストロ。

今後もフランス語圏の社会派として要注目です。

 

Papaoutai

Papaoutai

  • Stromae
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

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