Milky Chanceはドイツのフォークバンド。日本でいうところの高校の同級生2人組である。
もともと2人が所属していたジャズバンドが解散したが、この2人は相性がよく新たにデュオを組んだ…ということのようだ。
フォークソングを基礎としながらも、一風変わった電子音を組み込むのが彼らの特徴である。
デビュー曲であるStolen Danceは、発表後またたく間に各国のチャートを席巻した。英語詞というのは、こういう時に本当に強い。
彼らは最初から世界をターゲットにしていたのか、発表する曲はほとんどが英語詞であり、SNSも基本的に英語で運用している。
これほどデビュー曲がバズってしまうと一発屋になりかねないところ、いまだにアメリカ大陸やヨーロッパでコンスタントにツアーを開催しているのは素晴らしい。
さてこの曲、「盗まれた踊り」とは何だかミステリー小説のタイトルのようでもあるが、歌詞も分かりやすいようでいて掴みどころがない。
さまざまな事情で引き裂かれた「ダンスパートナー」と、もう今までのようには踊れないね。そんなストーリーのようだ。
ボーカルを担当するRehbeinのヒッピー的な風貌、それにしゃがれた声が実に渋い。
アコースティックなのに踊ってしまうような不思議なグルーブがあるし、聴けば聴くほどクセになる。
YouTubeのコメント欄には「この曲がTikTokに見つかりませんように」「神様、この曲をTikTokから守って」というのが溢れていて、笑う。
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