冴えわたる'80sサウンド【Pressure Off／Duran Duran feat. Janelle Monáe and Nile Rodgers】（2015）

英BBCのトーク番組『The Graham Norton Show』が好きで、たまに観ている。

観ている…と言っても内容はさっぱり理解できないのだが、英米におけるこの手の番組は基本的に映画や舞台などのプロモーションであり、名だたるセレブ俳優たちが集ってバカ話をしている（と思われる）。

単純にそれが珍しいと思って流し見ているだけのミーハーである。

で、冒頭の『The Graham Norton Show』は最後に歌手のゲスト出演があるのだが、ある時なんとまぁカッコいいオヤジバンドが出てきたよ、という回があった。

それがDuran Duran。

それまで全く知らなかったけれど、80年代には世界中で絶大な人気を誇ったバンドで、元祖ビジュアル系というべきか、ルックスも売りにしたバンドの先駆けだったんだね。

この曲はそんなDuran Duranの5年ぶりのアルバム『Paper Gods』に収録。

キーにせよコードの運びにせよ、ハイテンションという言葉がぴったり。スリリングな中にディスコ的なビート感があり、踊り出さずにはいられない。

その後この曲について調べてみて、納得。ギタリストとしても参加しているNile Rodgers（ナイル・ロジャース）と共に、Mark Ronson（マーク・ロンソン）もプロデューサーに名を連ねていた。

そりゃもう、80年代的なものを現代人に刺さるように再提示する力にかけては現状、マーク・ロンソンの右に出る者はないですから。

Duran Duranの前作『All You Need Is Now』ではロンソンが全面的にプロデュースを務め、かつてのDuran Duranが戻ってきたとの評判になったらしい。

Duran Duranは2017年に9年ぶりに来日、日本武道館公演を行った。「世代」のオーディエンスでさぞや賑わったことだろうと推察する。

DJDD's FANTASTIC TUBE SHOW