カリフォルニア出身のメキシコ系アメリカ人Cuco(クコ)とボストン出身のClairo(クライロ)による共同制作。
ともに98年生まれ、次世代を担うアメリカ人シンガー・ソングライターである。
クコの曲はヒップホップをベースとしているが、サイケポップとかドリームポップと称される類のもの。
なんとなくデロ~ンとした不健康さの一方で、毒々しさよりもむしろ愛嬌を備えたようなサウンドが特徴。
一方のクライロは、自宅の寝室でカバー曲を収録しては配信プラットフォームで流していたところ人気に火がついたという時代の寵児。
デビュー後はエレクトロポップ風の楽曲を主に発表している。透明感のある歌声が特徴的。
二人に共通するのは、自宅で楽曲制作・録音を行う「Lo-Fiミュージック」流行の波に乗って一気に上昇してきた点であろう。
こういった表現手法は音楽業界でDIYなどと呼ばれているようである。
この曲はAdidasが打ち出したSongs From Scratchというプロジェクトの一環で制作された。
drown(溺れる)というタイトルの通り、イマドキの若者感を全面に押し出したかのような ある種覇気のないサウンド。
若いカップルの痴話ゲンカのストーリーだが、大人びた考えを持つ彼女に対して彼氏の方はまだまだ子供のようである。
<ちょっと距離を置きましょ もう一緒の部屋にいるのも耐えられない>
ぴしゃりと彼女に言われて電話にも出てもらえない彼氏が、ああもうオレは完全に迷子だ、溺れちまいそうだ…と嘆く歌。
冒頭、彼氏を演じるCucoが薄気味悪く笑いながらなかなか強烈なワードを吐くのだが、これが何とも…こういうダメな学生いそう。ラップはスペイン語で歌っている。
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