Effecto Pasillo(エフェクト・パシージョ)はスペイン領カナリア諸島にある、テネリフェ島を拠点とするバンド。
ポップ・ロックを基本としながら、ファンク的なビートとにじみ出るラテン感が織り交ぜられたサウンドを特徴としている。
2枚目のアルバム『El misterioso caso de...』(2013)に収録の本楽曲は2トーン・スカのようなロックンロールのような…ちょっと時代を感じる渋い曲調。同じく歌詞の世界観も渋めである。
<お前は来た時と同じように去って行った 真夏の氷のように一瞬で溶けたんだ>
<俺の心を奪って 魂を傷つけた>
嵐のように現れて去って行った女に翻弄された男の話。
しかし<ゲームは終わりだ><この戦争は俺が勝った>という強がりも見せる。
その理由は<ほんの少しのFunketónで 自分の心を癒せるから>だそう。
Funketón(ファンケトン)の意味は不詳だが、どうやら「ファンク×レゲトン」のことらしく、言葉の発祥はブラジルのようである。
もともとブラジルにはブラジリアン・ファンク(バイレ・ファンクともいう)と呼ばれるジャンルが確立されていた。
そしてレゲトンというものが初めてブラジルで紹介された際、多くが「これってブラジリアン・ファンク?」と勘違いしたのだとか。
それくらい両者の印象が似ているということで、現在でも「ファンク V.S. レゲトン」の文脈で語られることもあれば、いっそミックスしてファンケトンにしちゃおうぜ、という向きもあるようなのだ。
というわけでサビのリズムこそロックンロールだが、基本的なリズムはレゲトン風。そして間奏はこれまたお得意のラテン全開で痺れるのである。
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