DELLAFUENTEはスペイン・グラナダ生まれのシンガー・ソングライター。
トラップ、ヒップホップ、レゲトンなどのアーバンミュージックに、ちょっとだけフラメンコのエッセンスを加えたような曲作りをする。
一家の暮らしぶりがあまりよろしくなかったようで、路上生活に近いようなことも経験したようだが、そのスタイルは単純な「ストリート」生まれのトラップとも違う。
そこに住まう「人」により焦点を当てようとするのが特徴である。
そんな彼が懇意のミュージシャンと共同で作り上げたのがParís。可愛い女の子に「おい、パリに行こうぜ。お前をパリに連れてってやるよ」と言っている。
深い意味があるというよりは、単純に洒落た街としての象徴のようなものだろう。
音も軽めで、トラップ特有のオラつきは皆無。むしろチル感があり、深夜にでも聴いていたいような仕上がりである。
「パリってすっげー洒落てんだぜ」と、我が物顔で語って相手を笑わせる少年の絵が浮かぶ。
けれどそこはウォールペイントにまみれて荒んだ下町。そこでしか生きられないような若者たちのなにげない日常には、微笑ましさともの悲しさがある。
C. Tenganaは首都マドリッド生まれのラッパー。MVでは幼稚園児のような格好でワインをたしなんでいる。
Alizzzはバルセロナを拠点に活動するDJで、C. Tenganaとは以前から複数の楽曲でコラボレートしている。あとの2人から見ると少し先輩にあたる人物である。
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