Gabriel Paganは米国ミズーリ州生まれ。ただし両親はドミニカ共和国出身で、自身も幼年期はドミニカで過ごしている。
2013年にレコードデビューを果たす。そのルーツ通り、メレンゲを中心としたカリブミュージックの歌手として活動しているようだ。
この曲は、名作メレンゲPíntame(1999)のカバー。原曲歌手のElvis Crespoをフィーチャーしている。
Elvis Presleyにあやかって名付けられたCrespoは生粋のニューヨーカー。ただし彼もプエルト・リコにルーツをもつらしい。
メレンゲというジャンルはその情熱的な曲調とは裏腹に、カリブ圏外では率直に言ってマイナーである。
Gabrielは新世代のメレンゲシンガーとしてそんな現状も打破したいと目論んでいるのか、MVで一芝居打っている。
彫り師に「職業は?」と問われ、「ミュージシャン」と答える。
「君はどんな音楽を聴くの?ロックか、ヒップホップかトラップか…」と問われ、もったい付けて答える彫り師。「私が好きなのはね、メレンゲよ」
ニヤリとするGabriel。「ふぅん…お気に入りの曲は?」「"Píntame"。知ってる?」「"Píntame"ねぇ…知ってるよ」
こんなやりとりで曲が始まるわけだ。
タイトルを直訳すると「俺を塗れ」となるが、どうもタトゥーをイメージしているようだ。
それを踏まえてサビの歌詞を見てみると、
<俺に彫ってくれ 一番イケてる女の子のカワイイお顔を 俺の心の中に刻んでくれ>
<あの子の鼻を彫ってくれ 息ができるように 唇を彫ってくれ 口づけができるように 目を彫ってくれ 俺のことが見えるように>…
最終的には<全部全部彫ってくれ 誰にも消せないように>
もはや変態の世界。
ちなみに、本家Elvis Crespoによる原曲のMVはこちら。
円ショップ武〇士のCMを思い出す…
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