2007年公開の映画『 最高の人生の見つけ方』（原題：The Bucket List）主題歌として書き下ろされた楽曲。
映画は2019年に日本版がリメイクされたので再び話題になったようである。
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンという名優によるＷ主演で、余命わずかの初老男性の出会いと交流を描く作品。
生きるということは少なからず何かを犠牲にすることの積み重ねである。
しかし人生の最期に自分のやりたいようにやる、と決めた二人が共にバケツリスト（＝死ぬまでにやりたいことリスト）を達成していく。
そのストーリーに寄り添う『Say』の主題は、悔しさや葛藤、悩みというものを言葉にしてみようよ、というもの。
死というものを眼前に突き付けられた二人の人物。これまで生きてきた世界が全く異なる二人が心を開いていく過程には、言葉のやりとりがあった。
それからこの映画の中で「家族」というのも一つの大きなテーマになっている。
関係が断絶しているために、あるいは関係が良いからこそ言えなかったこと。最期を迎えるその日までに伝えなくちゃ、という思いまで包含しているようだ。
この曲でメイヤーは2009年度のグラミー（男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞）を獲得している。
2009年当時まだ32歳という若さだが、グラミー全部門を通して六度目の受賞となった。
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