米国のラテン・ロック・バンドSantanaの18枚目のアルバムSupernatural(1999)に収録されたシングル。
Matchbox Twentyのフロントマンでもあるシンガー・ソングライターのRob Thomasをフィーチャーしたこの楽曲は、英語圏で爆発的なセールスを記録。2000年のグラミー賞では3部門を受賞した。
本国のBillboardチャートでは20世紀のシングル歴代2位に輝いているほか、日本でも野口五郎がカバーするなど世界的なムーブメントになったといえる。
冒頭こそ典型的なサルサだが、まさにラテン・ロックと言うべきバンドサウンドが熱い。
歌詞も、どこかラテンの国の「ハーレム」での出来事を思わせる。
<君の心を俺にくれ さもなくば忘れてくれ>
いかにも一夜のホットな愛、という感じである。
この1999年はRicky MartinのLivin' la Vida Locaがリリースされた年でもあり、この頃は英語詞によるラテン歌謡の最盛期だったといえるだろう。
時は流れて2020年、Bud BunnyがBillboardのアルバムチャート1位を獲得。全編スペイン語詞の作品としては初めてのことだ。
主戦場がサルサからレゲトンに移ったといえ、「ブーム」だったラテン音楽は米国におけるカルチャーのひとつになりつつある。
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