DJDD's FANTASTIC TUBE SHOW

クソDDのライト音楽ヲタが"make my day"な曲を好き放題語る

これが人生【This is The Day/The The】(1982)

The Theは、ポスト・パンクというジャンルの潮流に乗って英国に現れたバンド。

70年代後半から勃興してきた、UKのパンクの流れを引き継ぐニューウェーブという解説が一般的なのだけど、The Theのデビューもまさにその時期である。

ボーカルのMatt Johnson以外のメンバーは流動的で、実質Johnsonのソロプロジェクトと捉えられているようだ。

80年代的な8 bitサウンドによるロックンロール。シンセサイザーのべた弾きは少しオルガンのようでもあり、ゴスペルで歌われても違和感がなさそう。

ハッピーな音色ではあるけれど、ブルースハープの響きはどこか郷愁を誘う。

実際、歌詞にもそんな切なさが現れている。

<君は古い手紙を読んで どれだけ自分が変わったしまったかを考えながらほほえむ>

<世界中のお金を集めたって あの日々を買い戻すことはできないのさ>

明言されているわけではないけれど、この歌の「君」は、若いころには考えもしなかったような「普通」で「幸福」な生活を送っているようだ。

恐らく、タイトルのDayはなにげない一日のことであり、ひいてはそれを積み重ねた人生のことをも指すのだろう。

なにげない朝の様子を描くサビが美しい。

<君がカーテンを引くと 太陽の光が目に降り注ぐ そして君は 飛行機が青空を横切っていくのを見ている>

<これが人生ってもんさ 落ち着くところに落ち着いたんだ>

別バージョンもYouTubeの公式アカウントに上がっている。

全体的にテンポも落とし、マイルドなロックンロールにブルースハープが心地よい。

こちらは楽曲発表から10年が経ってからのアレンジで、ファンの間では"That was The Day"と呼ばれているらしい。

This Is the Day

This Is the Day

  • ザ・ザ
  • ロック
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

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