"Mr. Worldwide"ことPitbullがR&Bシンガー・ソングライターのNe-Yoを迎えて放ったパーティチューン。
いかにもPitbull的な、クラブとかナイトプールとかでかかっていそうなやつである。曲をちょっと聞いた瞬間に「あ、Pitbull」と分かるサウンド作りは天晴れ。
歌詞の内容もまさにクラブでの出来事であるが、登場人物のクラブにかける思いが桁違いなのだ。
<分かってたんだ 一週間前が家賃の支払い期限だったってことは クソほど働いたさ でもまだ足りないんだ>
なかなかハードな入りである。
いま手元にあるのはたったの20ドル。それを握りしめ、クラブでバーテンダーに頼んだのは数杯のショット。気分が落ちていたからだ。
そこに超ホットな女の子が現れる。元カレと別れてヤケクソ気味になったいるらしい。
<その子に言ったんだ "乗りたい"って そしたら"Yes"だとよ>
お決まりの展開…だが、この歌が問題にしているのは彼女との成り行きではないのだ。
<愛の話をしてるんじゃねぇ 欲望の話だ>
と潔いまでに言い切っている。
欲望の対象は享楽的な全てのもの。それを満たすために、刹那を燃やし尽くせと叫ぶのだ。
<金のことは忘れちまえ 家賃の支払い日なんて気にすんな>
<注げ 飲み干せ 投げ捨てろ>
タイトルにあるTimeは”時代”と解釈するのが妥当だろう。サビは<楽しむんだよ オレの時代が終わる前に>と締めくくられる。
歌詞の世界は一人称で進むのだけど、タイトルが"Our Lives"と複数形になっている。
<オレらの時代>、ライブ会場を煽るにはこのうえない表現。Pitbullが"お祭り番長"などと呼ばれる所以である。
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