集合体恐怖症のDJDDにとって、あまり気持ちの良くないMV。同様の方はご注意を。
米ニューヨーク市のブルックリンを拠点に活動するポップバンド、MGMT。
シンセポップやサイケポップと括られることが多いが、そのピコピコサウンドとSF風な世界観は、どこかYMOを彷彿とさせる。
彼らの4枚目のアルバム『Little Dark Age』に収録のシングル。
どこかノスタルジックでキュンとくるテイストながら、そのタイトルは<あんたが死んだらみんなで笑ってやる>となかなか強烈。
サビにいたっては<消え失せやがれ>というFワードから始まり、ただ事ではないのである。
<オレはそんなに良い奴じゃねぇ><二度と良い奴って言うなよ><二回も言った 二回も言った>
と、ちょっと危なっかしい。誰かにおちょくられているのであろうか?
MVでは、「生きている」間にいくつかのモチーフが登場している。
"You die"という歌詞とともに「死ぬ」と、音楽と映像が共に幻想的な様相を帯びる。
これまでに登場してきたモチーフが、無数のパターンとなって現れる人物たちにまとわりつく。このあたりが、DJDDの苦手なところである。
まさに「サイケ」な表現だが、アメリカで狂信的にもてはやされたLSDがもたらす強烈な幻覚をイメージしたものではなかろうか。
<あんたが死んだら笑ってやる>と言いつつ<オレは自分の頭をブチ抜く用意はできてんだ>などと言っているあたり、だいぶ錯乱しているし、やはりその感は否めない。
このヘンテコな歌と映像が、アコースティックギターと忙しないドラムパターンに乗って続き、脳内に侵食してくる。
この曲自体も一種のおクスリのよう…
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