「奇跡の歌声」などという常套文句は聞き飽きたけれど、それそのものが特徴と言えるような美しい声を持つ歌手は確かに存在する。
イギリス生まれの若きシンガー・ソングライター、Izzy Bizu(イジー・ビズ)もその一人だろう。
アフリカ系の血を引くイジー・ビズは、ソウルやR&B的なアプローチで耳あたりの良いポップチューンを生み出している。
この『White Tiger』が彼女の代表曲。発表後しばらく経った後、ラジオから人気に火が付いたという経緯を持つ。
ピアノの伴奏とともに唐突に歌い始められる「White…」だけで心を持っていかれるような魅力がある。
EDM調に仕立てられているが、ピアノやパーカッションといったアコースティック楽器だけで世界観を余すことなく表現できる楽曲・歌唱力と言えるだろう。
歌詞選びも素敵だ。「タイガー」が表現するのは猛々しさではなく、私を導いてくれる存在。
ピアノのシンコペーションが、夢の中で軽やかに飛び跳ねる白い虎の幻想的なイメージを想起させる。
この曲が流行した頃 彼女は日本国内でもけっこうプッシュされていて、COTTON CLUB TOKYOでのライブにも呼ばれていた。
You may also like...
fantastic-tube-show.hatenablog.jp
fantastic-tube-show.hatenablog.jp