何と大人びた声。芯が強いようでいてたおやかさもある…形容するのが難しい。
もともと米R&BシンガーのJoelle Jamesが自分用に書いた曲だが、誰かに提供したいと思い直してシンガーを探し始めたところ、「まさに彼女にぴったり」と感じる人物に出会う。
それこそがElla Mai(エラ・メイ)であった。
アイルランド人の父とジャマイカ人の母をもつメイは、BIMMというロンドンの音楽学校で学び、X Factorにも出演。
数枚のEPをSoundCloud上などで発表してきたが、この楽曲がまさに転機になった。
とは言えこの曲、イギリスでのリリース当初は大きな話題にはならなかった。
それがどういうわけか、SNSやアメリカのクラブ界隈で話題沸騰。翌年にはBillboard Hot100で第5位につけ、グラミーのベストR&Bソングを獲得するに至った。
Booとはヒップホップ界隈から出てきたスラングで、恋人とかソウルメイトといった意味をもつ言葉。
さまざまなネット情報によると、Boo'd upで恋人同士になるということらしい。
サビのba-dum, boo'd up/Biddy-da-dum, boo'd upは、心臓の高鳴りを表しているのだろうか。「ブダッ」と止まるところで身体がフワッと浮いて、まさにUPする心地良さがある。
元来ba-dumとは、司会の発言をはやし立てるためにドラマーがバタバタと叩く様を表す言葉。ドンガラガッシャーンに近い擬音語でもあるようだが、この曲ではチルなトラックにこの上なくマッチしている。
曲の内容はこのうえなくハッピーなのに、声とコード進行に胸を鷲掴みにされて涙が出そう。延々と聴いていられる。
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