不気味ワールド炸裂…。MVにはわりとグロテスクな表現が含まれるので、若干閲覧注意かもしれない。
Aleph Betはヘブライ語のabcを意味するらしい。曲の冒頭でアルファベットを順番に読み上げている。
ちょっとイスラエルの子供たちがこの歌でabcを覚えていたら夢に出てきそうな光景であろう。
これを単純なイスラエルポップと形容するのは恐らく適切でないのだろう。
このVictoria Hannaという人は民謡的な歌唱力を活かした独自の表現を展開していて、商業的には『スピリチュアル』に分類されるらしい。
この歌も何となく呪術的。西洋音楽の音階にとらわれない中東的な旋律の動きとシタールなどの民族楽器、そして彼女の歌唱方法が多分に影響していると言えるだろう。
そして実際に歌詞をひもといてみると、神による救済を願うような内容になっているのだ。
副題にもなっており、サビで叫ばれる「ホッシャーナー」というのは<我らを救いたまえ>と訳されている。
文字と信仰がどのように結びつくのかは謎だが、振り切れた表現によりオカルトチックな魅力がある。
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