モーニング娘。’17の63枚目にして、12期メンバー加入第一弾シングル。
中島みゆきの曲にほぼ同名のものがあるぞ、という批判は一旦置いておいて、まずはMVを見てみよう。
つんく♂十八番のジャズファンク路線なんだけど、アシッドジャズに近いかも。
YouTubeのコメントに「Jamiroquaiみたい」と書いている人がいて、その後Jamiroquaiを経由してSuchmosにハマった。不思議なルートだがモー娘。とそのコメント主にありがとう。
今回つんく♂が表現したジェラシーは何とも具体的かつストレートなもの。
新しく入ってきた後輩は若いのに私より要領が良くて、女子力も高い。しかも細い。私もあんな風にもてはやされたい!
でも、そんなジェラシーがあるからこそ未来に向けて努できるんだよ!という強力な応援歌。
トラックのかっこよさから完全にズレたコンセプト、このハロプロ節に思わず口元がゆるむ。
Aメロ→Bメロ→サビ→ラップを二度繰り返して、再度Bメロ→大サビに入る構成。一番のサビが終わってラップに入ると、「モードチェンジ」と言わんばかりに雰囲気がガラッと変わる。
意外とラップにしっかり尺が取られているのがグッド。ちなみにこのラップのリリックは外注している。
ラップパートは石田亜佑美と野中美希を中心に据える。元々フロウ感に定評のある石田はもとより、この曲で確変と騒がれたのが野中。
これまで安定した歌唱力を持ちながらいまひとつ前に出てこれなかった野中。アメリカ仕込みの英語ラップ+Bメロのソロパートで存在感を示した。
二番終わりのラップは一番のものとは全く変えていて、大サビへのブリッジを担わせている。この流れが最高に気持ちいい。
ジェラシーのテーマである「Rich」「Young」「Girly」「細い」。全て飲みこんで未来へレッツゴーという、何かもう痛快極まりないまとめ方。
そして満を持して登場するリーダーの譜久村聖。ファンキーなギターリフに乗せてBメロを歌い上げるのだが、歌のシンコペーションにカッティングが絡む様がたまらない。
そのままラストのサビに流れ込んでカタルシス。軽やかながらけっこう濃密な作りで、聴くのに体力がいる曲だ。
『ハロプロ楽曲大賞』2017年度一位。
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