スペイン・マドリッド出身のシンガー・ソングライターAlvaro Soler（アルバロ・ソレール）。
彼が多感な時期を日本で過ごしたことは他の記事でも触れたのだけど、いつの間にか東京でシングル曲のMVを撮っていたらしい。
4作目のシングルとなるこちら。これまでのアップテンポ路線から離れ、ミディアムテンポな大人サウンドになっている。
若干EDM要素を取り入れつつあるものの、全体に漂うムードは歌謡曲そのもの。
＜お前に誘惑されるたびに 理性を失う お前の枕の上にいると 呼吸も忘れそうだ＞
と歌詞からもラテン的アダルティさが感じられる。
＜友達が言うんだ お前は俺に対してひどいって みんな知りたがってる 何で俺がおかしいくらいにお前を好きなのか＞
小悪魔に翻弄される哀れな男の胸中だろうか。
タイトルの"loca"は、ジャケットにもある通り"クレイジー"の意。ただし女に誘惑されておかしくなってしまいそうな男、ではない。
末尾が"a"になっているので、クレイジーだと言う対象は"彼女"である。
＜俺を誘惑するときのお前は本当にクレイジーだ＞のようなイメージか。
友達に心配されるくらい ひどい仕打ちをされている男。
けれど歌の冒頭で＜俺にとっては これが愛なんだ＞と早々に宣言しているので、まぁ頑張って…とでも言いたくなるような曲なのであった。
で、MVでは歌の内容とは全く関係なく東京観光（？）を楽しむSoler、果てはその辺の人を巻き込んで踊っている。
何ともいえないアンバランスさもこの曲の楽しみの一つである。
- provided courtesy of iTunes
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